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現代の絶景、京浜島緑道公園に見るネオジャパネスク

2018/04/06
スティッキーズ編集部
■ Writer | スティッキーズ編集部
店舗イメージ

世界には100万ドルの夜景やダイヤモンドのようだと言われたりする絶景がいくつもある。
では東京の夜景はどうだろうか。
外環から隔離され、一時の夢のような一瞬を与えてくれる場所が、この大田区にも存在する。
それが、京浜島緑道公園だ。

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スティッキーズ内 京浜島緑道公園リンク
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海面上に映るサイバーパンク

空港臨海部は大田区の東部に位置している。京浜島もその中の埋立地のひとつだ。
工業専用地域のため、産業を主体とした土地利用をされているが、海辺に広がる木々を基調とした緑は、工場・倉庫の景色と不思議なマッチをみせている。
京浜運河に面した2kmほどに続くこの公園は、南面には羽田空港を水面越しに見ることが出来る、その景色は木々の広がる公園から世界への窓口を覗くことができ、まさに臨海、臨空の世界を垣間見れる。
そして夜になると、昼間の緑一面の景色とは全く違う、いくつものライトに照らされる羽田空港を見ることが出来るのだ。
シアン色のライトやマゼンタの光が原色的にジャンボ機を照らし出す景色はまるでサイエンス・フィクションの世界に紛れ込んだ感覚を与えてくれる。
普段はふと上空を眺めたときに薄っすらと見える明かりが一面に広がっているのだ。

工業化が作り出した日本的異質

1.03k㎡に及ぶこの島は、1939年に京浜第6区埋立地という免許を取得した。
1974年に大田区に編入することで、翌年に京浜島という町名が決定された。
そして1986年に完全竣工を果たしたことにより、現在の京浜島は出来上がった。
地域の大半は工業用地で、工業団地を形成し京浜島工業団地と呼ばれている。
また、京浜島緑道公園の反対側には京浜島つばさ公園があり、こちらも南面に羽田空港の絶景を観覧できるスポットになっている。
京浜島つばさ公園は北端の芝生広場にバーベキュー可能エリアを含んでいるため、ファミリーにも人気が高いエリアだ。

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スティッキーズ内 京浜島つばさ公園リンク
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この人工島は、広大に広がった土地に工場群が立ち並び、工業団地としても名が高いが、その実とても閑静な印象があり、日本的な景色の中にあまりにも自然と異質が同居している。工業用地という目的で作られたこの人工島の自然と異質の同居は、あまりにも現代日本を映し出しているようにみえる。

道がつなぐサイエンス・フィクションの世界

京浜島は平成になってからも新しい工場が生まれ、また道路の拡張や補強などが進んでいる。それはこの場がものづくりの一端を担っているほか、東海ジャンクションから首都高湾岸線を空港中央へとつなぐ、重要な通用路でもあるからに他ならない。
羽田空港は2017年以降も広大な土地を再利用・拡張すべく計画が進められてると言われている。
この大動脈は、今後も進化していくサイバーパンクの世界と、我々の生活をつなぐ重要な道標にもなるのだ。
工業用地として作られた島が家族の憩いの場や、釣り人のスポットや夜景を臨む格好の場になるように、次世代のこの場所は更に今以上の「現在」を作り上げていくに違いない。

スティッキーズ編集部
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スティッキーズ編集部