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大森の「大」

2018/02/27
田島 圭祐
■ Writer | 田島 圭祐
店舗イメージ

一昨日、休暇をとって、海へ行って来た・・・・。

私は、ご飯を食べるのも、お酒を飲むのも、寝るのも、ほとんど地元から出ない。
30ウン年間、仕事以外は大田区大森から基本的に出ていない。

そんな私が珍しく、自然を親しむ為に郊外に出た・・・・・

 

と、言いたいところだが、ウソをついた。ごめんなさい。(笑)

実は、違う。

上記の写真も、また地元、大田区なのである。

今日はそんな私の地元、大田区大森の「大」海原ついて記事を書こう。

大森からバスで海に向かって、20分。城南島海浜公園がある。
ここは、砂浜があり、右に羽田空港を望め、飛行機の離発着が間近に見られる。
というより、手に届きそうな距離に飛行機が飛んでいるのだ。爆音を轟かせ、飛行機が着陸する。肉眼でも飛行機の窓のお客さんが見えそうな距離なのだ。

さらにここには本格的なキャンプ場があり、宿泊もできる。堤防では海釣りも楽しめるスポットもある。
 大森は大都会にいながら「大」海原が身近にある街なのである。


ここのバーベキュー場は思い出がある。
20代前半のころ、男女6人でバーベキューをして、いざ帰るころになり、バス亭に行くと、最終バスは終わっていた。


 ここは東京でも辺境の地で、タクシーなんぞこない・・・。
日曜日の夜になると通行人さえほとんど通らない。

お酒を飲むことを前提にしていたので、車できている者は一人もいなかった。

さて、どうしよう・・・・。

皆は途方に暮れた。
たしか10月末ぐらいだったと思う。
季節は秋。すでに晩秋の海風が薄着を刺した。

その時、皆の非難は私に集中した。
「おい、タジー、お前の地元だろ!何とかしろよ・・。」と。
確かにそうだった。平日のバスダイアを想定していた私のミスなのだ。

キレ気味の友人と女の子の白い目に恐縮し、私はこの状況の打開を試みた。

―あ、ここは区の公園だ!管理事務所に行けばどうにかなるかも!―

そう言って私は管理事務所に駆けていった。

木の中をかけて管理事務所にたどりつく私。

管理事務所の電気は消えていた・・・・。


―マジか・・・。―

私はさらに眉間に皺を寄せて策を捻り出した。

―そうだ、車の人に頼んで駅まで連れてってもらおう。昼間は40台近くが止まっている駐車場だ。まだ車がいるはずだ―

私はそう思い、一目散に駐車場へ行った。

―え・・・ウソだろ・・・-

昼間は満車で入れない大駐車場は、広い闇と化していた。

どうしよう・・・。

その時、私に一つの考えが浮かんだ。

―裏の倉庫の道ならば、タクシーはいなくてもトラックが出入りしているはずだ。

私が最後に考えついたのは、ヒッチハイクだった。

私は段ボールに「大森駅まで」と書いて、倉庫の敷地の道に出て、大きく振った。
すると、一台のトラックが止まり、スキンヘッドの運転手が出てきた。

大変失礼だが、街で逢ったら目を逸らすであろうルックスである。

「お兄ちゃん何しているの?」と聞いてくれた。

そこで、私が、「大森駅、いや平和島駅まで乗せて下さい」と言った。

すると運転手さんは「いいけどよ・・。何んでまた?」と言われた。
それはそうであろう。倉庫の道に汚い若者がヒッチハイクしているのだから。

事情を話すと、笑って乗せてくれた。 

ちなみに私は駅まで乗せてもらい、そこからタクシーを拾って戻り、皆をピックアップするつもりだったのだ。

平和島駅でおろしてもらい、タクシーを2台、城南島のキャンプ場まで手配し、無事6人生還した。

東京23区で、しかも地元と言える場所で、私はヒッチハイクをしたのである。

23区にそんな場所あるわけない・・と思っている方はぜひ日曜日の夜に城南島海浜公園に行ってみてほしい。
私の言っている意味がわかる。(笑)

ただし、くれぐれも自家用車で行くことを忘れずに。

17時台の最終バスがなくなると、公共の乗り物は上空を飛ぶ飛行機だけなのであしからず。

田島 圭祐
Writer
田島 圭祐